制服買取専門ウイングは危険!?|利用上の注意点をご紹介

制服買取専門ウイングという、制服買取店をご存知でしょうか?
東京新宿区に位置し、創業20年以上と制服買取店の中では歴史の古い制服買取店です。
そこでこの記事では、制服買取専門ウイングを徹底検証するとともに、利用上の注意点もご紹介していきます。
制服買取専門ウイングとは
制服買取専門ウイングとは、ブルセラの傾向の強い制服買取店です。
ホームページは清潔感があって見やすいため、それがあまり分かりづらいかもしれません。
しかし、制服買取専門ウイングの基本情報からもそれを伺い知ることが出来ますので、以下からご紹介していきます。
会社概要
運営会社 (株)ウイング
運営統括責任者 青木 憂
所在地 〒160-0023東京都新宿区西新宿7-8-11 中川ビル3階
連絡先 電話:03-5330-1424
受付時間:12:00~19:00(年中無休)
東京都公安委員会許可 衣類商資格取得第304360208074-001号
公式HP – 学生制服買取WING
制服買取専門ウイングは㈱ウイングの運営する、制服買取店です。
㈱ウイングは、他にも「中古制服販売ウイング」と、「ブルセラショップウイング」を運営しています。
中古制服販売ウイング - 公式HP
ブルセラショップウイング - 公式HP
㈱ウイング自体にホームページはありませんが、全て「ウイング」であることと、住所・電話番号・公安委員会許可Noも全て一緒ですので、大元が同じであることは間違いないでしょう。
買取対象アイテム
制服買取専門ウイングの買い取り対象アイテムは、「女子用」に限定しています。
- 中学・高校・大学・専門学校等の学生服
- 体操着、部活ユニフォーム
- その他付属品(校章・クラス章・生徒手帳・ソックス・ローファー・スクールバッグ等)
買取実績を見ると、学校名不明のアイテムも買取しているようです。
リユース目的であれば、学校名は当然のように必要な情報なので、ここからもリユース目的の営業ではないことが分かります。
買取方法
制服買取専門ウイングでは、買取に以下4つの方法がありました。
- 持込買取
- 宅配買取
- 出張買取
- 委託販売(一時休止中)
買取は、電話・買取フォーム・LINEから依頼が出来ます。
- 持込買取
持込買取の場合、事前連絡の上店舗に直接持込します。
一人分で通常10分程度で取引完了、その場で現金にてお支払いになります。
- 宅配買取
宅配買取は事前査定制で、先に見積確認をして、合意してからの発送になります。
商品がウイングに到着し買取成立後、3日以内にお振込で取引完了です。
- 出張買取
出張買取の案内が会社概要ページに掲載されていますが、対象範囲や出張費についてなどの詳細の記載はありませんでした。
見積依頼フォームにも「持込」「郵送」はあっても、「出張」選択項目はありませんでしたので、もしかしたら今は対応していないのかもしれません。
- 委託販売(一時休止中)
委託販売とは、制服を一旦預って実店舗で代理で販売を行うこと。陳列は無料と書かれていました。
しかし現在は一時サービス休止中となっています。
買取金額
私立校で一式1万円~8万円くらいで買取されるようです。
公立の制服は人気が無いので、値段はこれよりかなり下がるでしょう。
上下セットと校章付きは最低条件で、それ以外にソックスやスクールバックなどの付属品が多いと査定額が上がりやすいとのこと。
買い取った商品はブルセラ店で売られている
上記でご紹介の通り、㈱ウイングでは「ブルセラショップウイング」というブルセラ店を運営しています。
なかには「制服は中古制服販売ウイングの方でちゃんとリユース目的で販売してるんじゃないの?」と思う方もいるかと思います。
しかし、「ブルセラ(ブルマ・セーラー服)」というだけあって、ブルセラのサイトの方でも、学生服の販売案内が出ていました☟。
実際にどのように販売されているのか、ウイングが紹介している2通りの販売方法、通販・実店舗両方の側面から検証していきます。
通販
制服は主に、中古制服販売ウイングの方で販売されていました。
販売価格は、公立中学で16,000円/式程度、私立校で5~25万円という高値で販売されています。
ブルセラショップウイングでも制服は販売されておりますが、こちらは単品売りがメインでした。
注目すべきが、中古制服販売ウイングの方に「制服は全てクリーニングを行い、可能な限りリペア(修繕)を行っております」と明記されていた点。
これを見ると「中古制服販売ウイング」の方はちゃんとリユース目的なんだ、という印象を受けますよね。
しかし、実際販売アイテムをクリックして詳細を見てみると、多くの商品が備考欄に「未クリーニング」となっていました。
更に未クリーニング商品には、「ブラウスにやや黄ばみ、夏スカートに染み汚れがあります。」といった特記事項も。
ブルセラサイトの方では「中古という表現は、使い古された物」と強調しつつ、使い古し感をが売りにしていたので、結局中古制服販売の方でも表現が少し違うだけで売り方は一緒のようでした。
実店舗販売
「中古制服販売ウイング」「ブルセラショップウイング」両方ともで実店舗販売の案内を出しています。
住所・ビルのフロアは全く一緒です。
googleでの利用者の投稿画像でも、所在住所の中川ビル3Fには「中古制服販売ウイング」しかありませんでしたので、お店は同じということでしょう。
店舗案内の写真を見比べても、撮っている角度が違うだけで、同じ一室で販売しているようでしたので、「中古制服販売ウイング」と「ブルセラショップウイング」は見せ方を変えているだけで実態は一緒、というのがほぼ確実でしょう。
制服買取専門ウイングの注意すべきポイント
ここまでで、ウイングがブルセラ色の強い制服買取店だということがお分かりいただけたかと思います。
それ以外にウイングに買取依頼する際に、注意すべきポイントがありますので、ご紹介いたします。
買取には事前連絡が必要
ウイングでは、全ての買取方法で事前連絡が必要、としています。
相談なく持ち込まれたり、発送されたものは対応できないとしています。
アポなしで直接訪問しないよう、注意しましょう。
女性からしか買取をしていない
ウイングでは、女性アイテムであるだけではなく、「買取相手」も女性からに限定(保護者を除く)しています。
これはブルセラショップウイングが、「女性から買取した本物」であることを営業の売りにしているからでしょう。
そのため、例えば男性の制服コレクターが販売したい、と言っても買取をしてもらえませんので注意が必要です。
18歳以上の女性(高校生不可)しか販売できない
買取対象は、18歳以上の女性と規定されていました。
これは、青少年保護条例で青少年(18歳未満)からの買取を禁止しているからです。
古物商(古物営業法(昭和二十四年法律第百八号)第二条第三項に規定する古物商をいう。以下同じ。)は、青少年から古物(次条第一項に規定する物を除く。)を買い受けてはならない。
買取の際に「保険証・免許証・学生証・住民票・パスポート等」など年齢が確認できる書類の提出も義務付けられています。
東京都公安委員会の古物商リストに載っていない
古物商は、ホームページを利用して古物の取引をしようとする場合、公安委員会に届け出なければならないことになっています。
許可のある古物商のリストは、各都道府県の公安委員会のHPより閲覧できるようになっているのですが、ウイングは東京都公安委員会のリスト内に見当たりません。
※中古の衣類を扱う古物商のことを、衣類商といいます。
この許可Noは警察が出すものですので、許可業者は少なくとも反社会的組織ではないことが分かります。
これにより、法令順守の姿勢もこれによって示されるので、利用客としても安心して利用できるというわけです。
ウイングはホームページには、許可Noだけではなく、実際の許可証画像も掲載されていたので、安心かと思いきや・・・。
載っていないということは、もしかしたら許可が取り消されている可能性もあります。
東京都公安に委員会の注意点には「許可を有する業者すべてが掲載されているわけではありません。」と書かれているので、もしかしたらちゃんと許可が取れているのかもしれませんが、気になるポイントです。
利用者の口コミがどこにもない
登録住所で、googleにアダルトショップの「ウイング」の口コミはありました。
評価は星1.6。ブルセラショップの方でも、かなり低い評価です。
内容は、下着の買取価格が安い、といったことが書かれていました。
一方、制服買取のウイングには、どこにも口コミが見られず、ホームページにすら、お客様の口コミが載っていませんでした。
その業者を利用するかは、レビューを判断基準にする方も多いはず。
口コミが一切ないというのは、利用を検討している方にとっては、マイナス印象になりやすいでしょう。
まとめ
制服買取専門ウイングは、新宿で20年にわたって営業する制服買取業者のなかでは歴史の長い店舗。
しかし、その買い取った商品はブルセラショップで販売されていました。
買取は、18歳以上の女子からに限定しており、買取アイテムも女子学生のアイテムのみ。
古物商であれば当然に取得されている公安委員会の営業許可NOも、許可リスト内に見当たらず、非常に不安を覚えます。
万が一の取引トラブルに巻き込まれないよう、制服買取依頼は別の安全な業者を当たる方が良いでしょう。
参考記事
制服買取東京2020を検証!|利用者の口コミと注意点をご紹介